転石苔を生ぜず

考えたことの記録です。

パワハラについて

久しぶりに本社で1日過ごした帰りがけ、斜め向かいの若手女子が電話をしていた。

 

「はい、その件は、こういう事情で、はい、すみません、最善の対応ではなかったと思っています、睡眠時間を削ってやるべきでした、私が悪かったです、はい、はい、すみません、」

と、泣きたくない表情で、泣きながら言っていた。

私は帰る体制に入っていたが、これはどう見ても完全にヤバイ。電話相手はどこのどいつだ、ぶん殴りに行こうか、と思いながら時間を潰し、

「失礼します」と電話を切った彼女に「大丈夫?」と声をかけたら、「大丈夫です、私が悪いので」と言いながら事務所を出ていってしまった。

 

ここで補足すると、私は善人ではないので、若手だろうが女子だろうが仕事をしないやつであれば(まあとりあえず凹めば?)と思うが、この若手女子は真面目にキッチリ仕事をする人である。

 

事務所にはまだ半分以上人がいたので、何あれ?どこから?と聞いたら、彼女の隣の席の課長だよ、と言われる。

 

はぁあーー!!??なんじゃそりゃーー!!

お前かよ!!

確かに普段から上司には媚び部下には上司感を出すとは思ってたけど、お前かよ!!

ていうか周りも気づいてたなら何か言ってやれよ!「明らかにあの人なんだけど証拠がない」じゃねえよ!「訴えられるのは個人だし」??いやいや、パワハラを放任したら会社の責任問われますよ?

 

彼女が事務所に戻ってきて、気丈に振る舞っていたし、それもあって周りもことを荒立てないようにしていたんだろうけれども、

私はどうしても押さえきれず声と動きに出てしまった。

 

「あ゛ーーーー!腹立たしい!!なんなの!?いやー!すげー腹立たしい!」

「明日見たらぶん殴るかもしれん」

「(空き瓶でも差し入れましょうかと言われ)(フルスイングでその上司に向けてぶん投げる動きをしながら)パリーン!!パリーン!!ってなー!!はーー!!」

と荒ぶってしまった。

それを見て彼女が笑ってくれたのを確認した。

 

頭から湯気をだし、鼻息を荒くしながら、彼女の目を見て「きみのミカタだ!」と断言したのは自分史上最高にイケメンだったと思う。

 

そして、この数日間腸を煮え繰り返しながら考えた、あなたに伝えたいパワハラ対応。

 

1)あなたが今受けているのはパワハラです。

上司から言われていることは、指示や指導ではありません。ただのパワハラです。

これは残念ながら、災害と同じです。

善人にも悪人にも等しく災害は訪れます。

とても残念なことですが、あなたは今パワハラの被害にあっています。

それは、あなたが悪いことをしたからではありません。

当該上司はあなたが悪いからと言ってくるでしょう。それを言葉通りに受け止めないでください。あなたが悪いから怒られているわけではありません。怒りたいから怒っているだけです。

あなたの中に悪いことがあったと、自分で探して自分を追い詰めないで。

 

2)あれはハエです。

ハエなのによく喋るなー!

すごい!日本語喋れるんだ!ハエなのに!

と、思え。

もはやあんなに不快な物体をハエに例えるのはハエに対して失礼だが、ここは便宜上の表現として御寛恕願いたい。

上司に対してそう思うことに、もしも罪悪感があるのなら、

なんか怒ってるオバサンにそう思えって言われたからー、って自分に言い訳すればいい。

 

ということを週明けに当該上司に悟られることなくお伝えするというのが今のミッション。