転石苔を生ぜず

考えたことの記録です。

35歳独身女性が公務員を辞めた話

タイトルのとおりである。

2017年3月末、地方公務員を辞めた。

今は違う町の小さな会社で働いている。

心身ともに健康で、人間関係も良好で、出世コースに乗ったと言われたのに公務員を辞めた。

 

辞めてみたら、私は本当は自由だったことに気づいた。

 

私は、どこに行くか、どこで働くか、働かないか。自分で決めることができる。

 

文字にすると当たり前のことだが、実は難しい。

真面目に勉強して、安定した仕事に就いて、結婚はしてもしなくてもいいと言いつつやっぱり結婚して子供を産んだほうがいいよな、と「人生かくあるべき」ということにとらわれていた。

本当は私は自由だった。

 

毎日つまらないと思いながら定年まで働くのは、人生がもったいない。

一生添い遂げるパートナーと合コンだの紹介だので出会えるか、甚だ疑問である。

そういえばそもそも子供は好きじゃない。

 

「べき論」から脱して、人生を自分の手に取り戻すため、公務員を辞めた。

 

取り戻したはいいが、自分発でやりたいことが湧き出してくるわけではないのが、優等生として生きてきた者の欠点だ。

ここはひとつ他人を当てにして、面白いことに巻き込んでもらおうと思っている。

人生を転がり始めたばかりである。