心からのお祝いを
友人の結婚披露宴に出席した。
こちらは36歳独身、しかも先日婚活パーティーで失敗した身である。
嫉妬の炎に身を焦がし、終始つつがなくこなしつつ実はずっと死んだ目だった、と言われても責められないと思う。
だが、彼女と過ごした苦労の日々の方が上回った。
披露宴の出席者をお出迎えする色打掛姿の彼女が、私を見て泣きそうになっていた。
「泣くのはまだ早い!」と止める私も、その時の役割のまま。
彼女のご兄妹、ご両親、挙げ句はおじさまおばさままで、「二人で大変な目にあったのに、頑張ったね!」とおっしゃってくださって、とても報われた。
彼女は私のためにビールをたくさん用意してくれた。
私は満面の笑顔で乾杯していた。
あんなに満喫した結婚披露宴は初めてだったかもしれない。
彼女のご両親に
「あなたも元気で頑張ってね」
「仕事だけじゃなくてね」
と言われたのが今日のハイライト。