何の価値も付け足さない行動は、仕事ではなく仕事ごっこだ
出典は忘れてしまったし、正確ではないと思う。確かワークライフバランスの資料で読んだ言葉だ。
前職の時、ちょっと大変だと課内で騒ぎになったことがある。詳細は覚えていないが、ちゃんとした段取りを踏んでいないとか、上役に説明しなければならないといった、手続き上の話だったような気がする。
周りがバタバタする中、自分の目の前にスッと薄いフィルターがかかった感覚になって、(ごっこ遊びみたいだな…)と思ったことを覚えている。
手続きとか段取りとかよりも中身のほうが大事だろう、組織の中でも優秀な人達が手続き上の話で右往左往するなんて無駄極まりない、なんてもったいないんだ、と絶望に近い気持ちで眺めていた。
その時はもう退職することを決めていたので、(辞めることにして本当に良かった)と思った。
「なにもした事がないくせに なんでも知ってるつもりで 他人が作ったものを右から左に移してるだけの人間ほどいばってる。薄っぺらな人間のカラッポな言葉を聞かされるのにウンザリした。」
こちらの出典はマンガ『リトル・フォレスト』。都会から農村に帰ってきた青年の言葉だ。
今の職に移ってからも、お偉方を奉る組織や、やたら偉そうな集団に遭遇することがある。
その度に、偉いってなんだろう、仕事ってなんだろう、とふわふわした気持ちになる。
そんなことは考えずに働くのが社会性ってものだろう、と思うと、ドロップアウトした気分で少し可笑しくなる。