転石苔を生ぜず

考えたことの記録です。

エニアグラムで分かる9つの性格/ティム・マクリーン、高岡よし子

エニアグラム」というものを教えてもらい、興味を持ったので1冊本を読んでみた。

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人は9つの性格タイプに分けることができる。

1 完璧を求める人

2 助ける人

3 達成する人

4 個性を求める人

5 観察する人

6 信頼を求める人

7 熱中する人

8 挑戦する人

9 平和を好む人

 

生まれ持った気質を種として、言語を学ぶとともに起きる自我の形成を経て、3~7歳くらいではっきりとした性格として確立していく。

ただし、一つの性格タイプの中にも、「健全度」のレベルがあり、「不健全な段階」ー「通常の段階」ー「健全な段階」まで、3段階がある。このため、同じタイプでも人によって特徴が違う。

どのタイプにも、基本的な特徴、囚われやすい感情、生存するための戦略がある。

性格タイプを知ることで、客観的に自分や他者を客観的に理解することができ、いい関係をつくることができるようになる。

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当たってる!
私はタイプ5だったが、「内向的で、人から離れてひとりでいることを好みます。」のあたりは「そうです!なんで知ってるの!?」となった。
そして、この性格は私オリジナルのものではなく、性格タイプとしてカテゴライズされるものだったのかと安心感を得た。
「理性的」「合理的」「孤高の人」あたりはまだいいけど、「アウトサイダー」「内向的」「人と距離を置く」あたりはあまり褒められたものではないと思っていたが、もうそういうものなのであって、悩むことではないのだと理解できた。

他の人の性格タイプも考えてみると、大変面白い。

あの上司はタイプ3っぽいからこういうほめ方をしてみよう、とちょっと実践してみたりもしたが、効果のほどはまだわからない。

頭で理解するタイプ5だからか、私にはけっこうしっくりきた。

今まで知らなかったが、もっと広まってほしい。

気を抜いたら風邪を引いた

隣町で、3泊3日のワークショップに参加した。
”仕事”と”地域”というキーワードが心に刺さって、思わず参加を決めたものの、見知らぬ人と3泊など耐えられるのだろうかととても不安だった。

なぜここに来たのかと何回か聞かれ、
「数か月前にここでヨガ教室があって、海と空と山を見ながらヨガをしたらもんのすっごく気持ちよくて、この場所で何かイベントがないかと思ってHPとかまめにチェックしていたらこれがあって」と説明したが、その理由はレアだった。

講師のお二人は、私が不勉強で存じ上げなかっただけで、求心力のある方だった模様。
開催場所も、綿密にデザインされた大切な場所らしい。
みんなわざわざこんな僻地まで来ていて、20人ほどの参加者の8割は東京都民だった。

始まったら、情報と感情のインプットとアウトプット、千本ノック。
自分が考えていることなんて普段言わないし、言いたくもないと思っていたけれど、
言葉に出すことで「自分はこんなことを思っていたのか」と気づくことになった。

土地、年齢、学歴、職業、趣味、ではなく、価値観 が一緒の人たちと、心の中を話すことは初めてだったので、うっかりすると泣きそうになった。

 

とても感動しながら過ごしていたのだが、最終日の直前あたりで違和感を覚える。
「あれ?参加者、みんな都民とか遠方の人じゃない?いくらこの場所の景色が良くたって、地元の人がいないなら、北海道でも沖縄でも滋賀でも愛知でも変わらなくない?ここでやる意味ってなに?地元の人と話してなんぼじゃない?」

その時に話していた女子二人には賛同してもらった。

だが、確かに地元民には勧めにくい。
「すごいねー」「意識高いねー」と言われて終わる気がするからだ。
『意識なんて高くない、ただ悩んでいるだけの田舎者よ集え!』
と言いたいが、そのキャッチフレーズは響かないだろう。さてどうしたものか。

とりあえず、普段考えないことを考えたからか、はっている心を揉み解したからか、風邪をひいてしまった。
ネギを首に巻いて寝ることにする。

パワハラについて

久しぶりに本社で1日過ごした帰りがけ、斜め向かいの若手女子が電話をしていた。

 

「はい、その件は、こういう事情で、はい、すみません、最善の対応ではなかったと思っています、睡眠時間を削ってやるべきでした、私が悪かったです、はい、はい、すみません、」

と、泣きたくない表情で、泣きながら言っていた。

私は帰る体制に入っていたが、これはどう見ても完全にヤバイ。電話相手はどこのどいつだ、ぶん殴りに行こうか、と思いながら時間を潰し、

「失礼します」と電話を切った彼女に「大丈夫?」と声をかけたら、「大丈夫です、私が悪いので」と言いながら事務所を出ていってしまった。

 

ここで補足すると、私は善人ではないので、若手だろうが女子だろうが仕事をしないやつであれば(まあとりあえず凹めば?)と思うが、この若手女子は真面目にキッチリ仕事をする人である。

 

事務所にはまだ半分以上人がいたので、何あれ?どこから?と聞いたら、彼女の隣の席の課長だよ、と言われる。

 

はぁあーー!!??なんじゃそりゃーー!!

お前かよ!!

確かに普段から上司には媚び部下には上司感を出すとは思ってたけど、お前かよ!!

ていうか周りも気づいてたなら何か言ってやれよ!「明らかにあの人なんだけど証拠がない」じゃねえよ!「訴えられるのは個人だし」??いやいや、パワハラを放任したら会社の責任問われますよ?

 

彼女が事務所に戻ってきて、気丈に振る舞っていたし、それもあって周りもことを荒立てないようにしていたんだろうけれども、

私はどうしても押さえきれず声と動きに出てしまった。

 

「あ゛ーーーー!腹立たしい!!なんなの!?いやー!すげー腹立たしい!」

「明日見たらぶん殴るかもしれん」

「(空き瓶でも差し入れましょうかと言われ)(フルスイングでその上司に向けてぶん投げる動きをしながら)パリーン!!パリーン!!ってなー!!はーー!!」

と荒ぶってしまった。

それを見て彼女が笑ってくれたのを確認した。

 

頭から湯気をだし、鼻息を荒くしながら、彼女の目を見て「きみのミカタだ!」と断言したのは自分史上最高にイケメンだったと思う。

 

そして、この数日間腸を煮え繰り返しながら考えた、あなたに伝えたいパワハラ対応。

 

1)あなたが今受けているのはパワハラです。

上司から言われていることは、指示や指導ではありません。ただのパワハラです。

これは残念ながら、災害と同じです。

善人にも悪人にも等しく災害は訪れます。

とても残念なことですが、あなたは今パワハラの被害にあっています。

それは、あなたが悪いことをしたからではありません。

当該上司はあなたが悪いからと言ってくるでしょう。それを言葉通りに受け止めないでください。あなたが悪いから怒られているわけではありません。怒りたいから怒っているだけです。

あなたの中に悪いことがあったと、自分で探して自分を追い詰めないで。

 

2)あれはハエです。

ハエなのによく喋るなー!

すごい!日本語喋れるんだ!ハエなのに!

と、思え。

もはやあんなに不快な物体をハエに例えるのはハエに対して失礼だが、ここは便宜上の表現として御寛恕願いたい。

上司に対してそう思うことに、もしも罪悪感があるのなら、

なんか怒ってるオバサンにそう思えって言われたからー、って自分に言い訳すればいい。

 

ということを週明けに当該上司に悟られることなくお伝えするというのが今のミッション。

わかってんのかお前ら を尊敬語に変換する

ついつい口から出てしまいまして、

あらやだ、わたくしとしたことがお口が悪うございました、丁寧に申し上げなければと思いましたところ、

 

ご存じでしょうか皆さま。

 

になると気づいた。

言葉ってすごいな。

乱暴な言葉を尊敬語にすると意味が変わるんだな。

 

 過去の投稿を見直していたら、まあやさぐれたりぶんむくれたりお忙しいことである。

今もさして変わっていないが、チームが組まれて本社側は3人になった。

オラオラ系の二人ともっさりとした一人で今のところバランスが取れている風情だが、きっとこのあと嵐が来る。

だが、嵐は過ぎるものだ。

雨降れば地固まるを思って過ごす。

心からのお祝いを

友人の結婚披露宴に出席した。

こちらは36歳独身、しかも先日婚活パーティーで失敗した身である。

嫉妬の炎に身を焦がし、終始つつがなくこなしつつ実はずっと死んだ目だった、と言われても責められないと思う。

 

だが、彼女と過ごした苦労の日々の方が上回った。

披露宴の出席者をお出迎えする色打掛姿の彼女が、私を見て泣きそうになっていた。

「泣くのはまだ早い!」と止める私も、その時の役割のまま。

彼女のご兄妹、ご両親、挙げ句はおじさまおばさままで、「二人で大変な目にあったのに、頑張ったね!」とおっしゃってくださって、とても報われた。

 

彼女は私のためにビールをたくさん用意してくれた。

私は満面の笑顔で乾杯していた。

あんなに満喫した結婚披露宴は初めてだったかもしれない。

 

彼女のご両親に

「あなたも元気で頑張ってね」

「仕事だけじゃなくてね」

と言われたのが今日のハイライト。

二十歳の先輩と運動音痴トークで盛り上がった

役職がついていない中途採用のため、私より入社年次が早い方は皆先輩と思い、多少心安いかなという場面意外は誰に対しても敬語を使っている。

手っ取り早く距離を詰めるなら砕けた口調で自分語りをすればいいのだろうが、私はそれができない。かつ、そういう距離の詰めかたをする人をあまり信用しない。

 

そういうスタンスでいても、この地域は人懐っこい人が多いので、ガンガン個人情報を聞かれ、聞かれればしゃべり、打ち解けられることが多かった。

 

二十歳の先輩は、仕事の動き確認以外話さないし、周りの方には笑顔だけど私と話すときは仏頂面だし、嫌われてるのかな、まぁそれはそれでしょうがないけど若干心折れるわ…と内心思っていた。

 

今日は、きっかけは忘れたが笑顔で会話ができ、今まで間に挟まなかった同僚を挟んだらさらに話が盛り上がり、

 

跳び箱は跳べないですよね!

長縄跳びは跳べないから回す方でした!

逆立ちとか意味わかんないですよね、立ってりゃいいじゃんって思う笑

 

という運動音痴っぷりをお互い披露する展開になった。

 

彼女は他の人に見せていた笑顔のとおりやっぱりキュートだったし、

彼女が会話をしようと思ってくれるまで愚直に働いた私、グッジョブである。

初デートの顛末やいかに

婚活パーティーで連絡先を交換した人と飲みに行った。

少し離れた街から来てくれるということなので、お店は私が予約した。

 

いざ店に入ろうとガラスのドアに手をかけたところ、中には取引先の面々がいらっしゃる。

もう目が合ってしまった引っ込みがつかない、ええいままよと入店したところ、そのグループのすぐ隣の席に案内される。

 

お相手は営業さんということで話に勢いがある。昔の彼女を半年引きずった話、去年婚活パーティーで知り合った女性とイタそうとしたが自分のものがうんともすんともいわなかった話など。

話はとても面白いのだが、37歳だけど一人じゃ何もできない、実家で毎朝お母さんが起こしてくれる、寂しがりで友達と一緒じゃないと飯も食えない、などのエピソードでパートナーにはならないと判断。

私は私で「何でそんなに冷静なの⁉」「男ゴコロがわかってない」「そんなことじゃ損してるよ」などとごもっともなご意見をいただく。

 

結論を尋ねられたので「お友だちで」とお答えした。

 

帰るとき、隣の席に「エンターテインメントをご提供できたらよかったです」とご挨拶をした。

 

その後二軒飲みに行き、「もう結婚しようよ」「いいじゃんめんどくさいでしょ」と雑きわまりないプロポーズを頂戴し爆笑した。

「ちょっとブッ飛んでるけどいい子だって親に紹介するから」と言われ、こんなにゲラゲラ笑ったのはいつ以来かと思うほどよく笑った。

 

その後車中泊をしたようだが無事に帰途についただろうか。

いろいろと面白い日になった。

そして私が婚活に向かないことも改めて認識した。